妻の居た日常

妻の良いところを挙げてみよう

膵臓がんを患った妻が3月に旅立ってしまった。

記憶の新しいうちに妻の良いところを残しておこう。

(内輪の話なので興味ないかたはスルーしてください。)

料理の腕前

結婚するまで実家暮らしだった妻は料理を全くしなかったそうで、味噌汁の作り方もわからず都度実家のお義母さんに電話で聞いていました。私の方が一人暮らし歴4年だったこともあり、料理の経験はありました。

徐々に腕前も上達し、私の好きな煮魚を作ってくれました。なぜか、リクエストしても茶碗蒸しだけは作ってくれませんでした。和食は手間がかかるからでしょうか?

一方、味見をしないので素材を味わうことが多々ありました。妻曰く「再現性がないからね。」と言い、料理の工程の中に”味見”が欠けているようでした。忘れたのか、そもそも味見という工程がないのか?後者の様な気がします。

さらに、ほとんどの料理が多すぎる量で完成するのでおでんを作ると4日間は朝晩おでんを食べることとなります。最後の方はふやけてぐでんぐでんになり、味も抜けていました。

日用品の在庫管理

妻が他界して9カ月経ちましたが、まだまだトイレットペーパー、ティッシュペーパーの在庫があります。家族から大人が一人減ることで使用量も2/3になったこともあるでしょう。まだ、半年は買わなくても済むであろう数があります。

元気なころは家族で一緒に買い物に行き、ペーパー類を買い込んで帰ってくると、家にまだ在庫があることも…

アクティブ&パワフル

家事は同時並行当たり前、皆が寝静まった夜中にケーキを焼いていることも。

本人曰く「寝不足はあまり気にならない。」と言うことで睡眠時間3,4時間の日もありました。私が6時間は寝ないと寝不足に感じるため、「寝ないと体を壊すよ。」と常々話していたのですが、残念なことにがんになってしまいました。よりによって、膵臓がんになるなんて…。

家族思い

私の両親、妻の両親、仲の良い従妹、そして家族と季節に合わせて食べ物や衣服を選んでプレゼントをしていました。使う人のことを考えて買い物する姿は、当時の私からすると「買い物早く終わらないかなー。」でしたが、貰った人にしてみればかけがえのない記憶になっています。結婚前は旅先から絵葉書を友人に出していたようです。

 

最近、SNSで家族の悪口を書いたり、リアルでも普通に悪口を言う人が居るけど、自分には信じられない。家族の悪口は絶対に外で言ってはならないと思っているからだ。

傍で聞いていたって、いい気分はしない。なぜ、気づかないのだろう。

それを聞いて誰が幸せになるっていうんだ。

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