がん闘病

主治医と私、私と妻のかかわり方

主治医との関係は最初から最後まで良好でした。

主治医と私

治療開始当初、私は毎回治療に関する質問事項を紙にまとめて持参し、主治医は苦笑いしながら質問内容を見ていました。質問に回答すると他の患者の時間に影響するからと言うことで、午前中の外来患者を一通り看た後、午後抗がん剤治療をする妻から離れて先生に回答を貰いに行きました。

セカンドオピニオンについても嫌な顔せずに紹介状を作成していただき、我々の報告も確りと聞いた後にコメントをくれました。

妻の治療最後の頃は、治療継続困難となった後の本人への接し方について、外来数日前には私宛に必ず電話を頂き(私から頼んだわけではありません)、外来の際には私の希望に沿った話を妻にしてくれました。そのため、妻は最後まで希望を捨てずに生きることができました。

その感謝もあり、妻が亡くなって一週間後、外来患者が居なくなった時間に私から挨拶に伺い、最後の妻の状況について報告するとともにお礼を伝えました。そして、良くないことは承知の上で妻が大好きだったお菓子を僅かに持参して渡したところ、喜んで受け取ってくれました。

妻と私

私が必死に病気のことを調べていたからか、妻は私に治療方針を任せるようになりました。確かに、抗がん剤治療が始まってしまえば、副作用で起き上がれず、関節痛に悩まされとなれば、調べることもできませんでした。何より、妻が私のことを信頼してくれていたのだと思います。妻は理系だったこともあり、エビデンス及び効果等の数値を気にかけていました。私も理系であることから様々な数値を提示しながら治療の方針を決めていました。

一方で、妻はコウトウスギやフコイダンも試していました。これらの効果については検証不能となってしまいました。

おまけ:情報収集

情報収集は主にインタネットを活用し下記の通りでした。

膵癌診療ガイドライン2016年版で専門用語を覚える
・インターネットの専門家の記事検索、患者ブログの巡回
・各病院が公表している治療方法、事例や治療データの検索
NPO法人パンキャンジャパンの勉強会への参加

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