すい臓がんの抗がん剤は2017年当時4種類が認可されていました。
点滴が3種(ジェムザール、アブラキサン、FOLFILINOX)に加え、飲み薬としてTS-1がありました。妻はジェムザール+アブラキサンを22回投与したため、途中から終わりにかけては体内の蓄積も多くなり、その影響が副作用に見られました。妻の身にどの様な副作用があったかまとめたので、今後治療をする方への参考として掲載します。なお、妻はアブラキサンの濃度は最後まで通常の濃度で投与しています。
≪ジェムザール+アブラキサン副作用まとめ≫
副作用項目 | 1月目 | 2月目 | 3月目 | 4月目 | 5月目 | 6月目 | 7月目 | 8月目 | 9月目 |
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①脱毛 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
②発熱 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
③怠さ・関節痛 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ | |||
④かゆみ(蕁麻疹) | ◎ | ○ | |||||||
⑤手足の痺れ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||
⑥爪変色・浸出液 | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ||||
⑦むくみ | △ | ○ | ◎ | ||||||
癌性疼痛 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | |||
抗がん剤点滴回数 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 1 | 3 | 2 | 4 |
凡例:◎顕著or継続、○普通、△わずかor時々
①脱毛
初回、抗がん剤投与後3週間程度経つと抜け始めました。開始2か月後にはつるつるでした。2週休薬すると生えてくるのですが、抗がん剤点滴後に居なくなりました。
対策:ウィッグを購入しました。
②発熱
抗がん剤投与後2日目の晩から3日目にかけて顕著でした。
ドンと熱が上がり、気づいたら下がる様でした。
対策:寝ているのみでした。
③怠さ・関節痛
抗がん剤投与後2日目の晩から4日目にかけて顕著でした。
対策:お風呂で温めると緩和されました。
熱があってもお風呂に入っていました。
④かゆみ(蕁麻疹)
初期のころのみ
対策:服薬が効果的なので、処方してもらいましょう。
⑤痺れ
手足の指、足の裏に痺れが出ました。
3月の最後の点滴から4ヶ月が経ちますが、まだ痺れがあります。
人によっては転倒もあるので注意が必要です。
対策:薬で対応するものの、蓄積度により効き辛くなりました。
⑥爪変色・浸出液
抗がん剤投与後4ヶ月で手足の指の爪が黒化しはじめ、6ヶ月でほぼ真っ黒。
7ヶ月目で爪と肉の間に浸出液が出始め、じゅくじゅくになりました。
家事の際、手が水にぬれると痛そうで、見ている家族が辛い思いをしました。
対策:皮膚科で消毒薬を出してもらい、水回りの家事は手袋着用。
⑦むくみ
一番、抗がん剤の蓄積の影響を感じさせる副作用でした。
ひざ下がむくみ、足首が稼働するものやっとという状況になりました。
これ以上継続が難しいと主治医に伝えるタイミングで手術適用となりました。
ラッキーなだけで、これといった対策がなく一番苦しい副作用でした。
対策:取り様がありませんでした。
以上が副作用のまとめとなります。
これから治療を始める方、現在治療中の方の将来が見えると
対策の取りようも出てくると思いましたので、闘病のメモからまとめてみました。